11/19/2009

正義とは?

先日、ウォンビン久々の映画出演であり、かのポン・ジュノ監督待望の新作映画、『母なる証明』(原題:『Mother』)を、私の母と観てきました。
もう、素晴らしい、ポンジュノ天才、以外の言葉が私には思いつきません。

観る前に私は角田光代さん(大好きです)のレビューを雑誌で読んでいたので、かなり期待していたのですが、いやあ〜、期待以上でした本当に。
なんとなくその他各紙のレビューなどで結末は予想できていましたが、大まかには当たってましたが、観ているうちにその予想はまったく間違っているのでは、と思わされ、結局は当たっていたけれど、それでもその予想が如何に幼稚な予想だったかと思わされます。ポンジュノにしてやられた!という感じ。
ストーリーも、脚本も、画も、音楽も、構成も…全てが完璧と言わざるを得ません。
信じられないほど細かいところまで良く出来てて、思い出せば思い出すほど、なるほど!というシーンが浮かび上がります。
その上、あのキム・ヘジャの芝居…。あの演技を本物の女優というのでしょう。

いやーっ
思い出すだけで心臓がバクつきます!

泣ける映画、というのが最近(だけではないかな)流行っていますが、泣ける、という表現はこの映画にはまったくもって似つかわぬ言葉であって、恐ろしく、ハラハラ、不安で不安で、でも所々に喉が詰まるほど切なく悲しいものが挟まっていて、かと思いきや間の抜けたところがあったり、…観ている間の自分の記憶がありません。笑っていたのか泣いていたのか。私はあの2時間、完全にあの村に居ました。

あと私が気になるのは、あの村。韓国の田舎の村の様子や、人と人との距離、村の造り、貧しさ。そういう空気や現実を表現することにも、この監督は非常に長けていて尊敬します。

ああ、生意気にエセ映画レビューみたいなものを書いてしまいました。失礼いたしました。
ああ、つまりは、
ジュノ・ポン、マンセー。

(ちなみに、もちろんウォンビンの芝居も素晴らしかったです。あんな良い男、世界中探したっていないんだから!)

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